新着情報

史上最小の歩行ロボット

2019/04/25

メリーランド大学の研究者らは、これまでで最も小さく最も早い歩行マイクロロボットの一つを最近開発しました。これは1台のNanoscribe社の3Dプリンターで作製されました。寸法はたったの2.5 mm x 1.6 mm x 0.7 mmであり、この小さな四足のロボットは蟻の頭よりも小さく、重さはわずか1mgです。しかし、このアジャイルマイクロロボットは最高で37 mm/sを達成しています。これは一秒間に15体分の胴体の長さをプリントすることに相当します。

Sarah Bergbreiter氏の研究室のRyan St. Pierre氏を中心としたグループの研究目的は、マイクロメートルレンジの歩行移動のダイナミクスに関する見識を得ることでした。研究者らは小型のロボットが移動するのに必要なトルクや機械的動力にも興味があります。そのため、”C”のような形状で地面ところがり接触をする足の付いた3Dプリントしたマイクロロボットを彼らは開発しました。移動を簡単にするために、股関節に磁石を置き、接着剤で固定しました。回転磁場により、それぞれの股関節にトルクが加えられます。

Ryan St. Pierre氏とSarah Bergbreiter氏が歩行マイクロロボットの世界について説明した以下の動画をご覧下さい。

これらのロボットの最も直接的な用途は、昆虫の動きの根本的なダイナミクスを理解するための実験的なツールです。体の質量が小さいため、昆虫の歩行はヒトとは非常に異なっています。さらに、研究チームは更なる将来のアプリケーションについても積極的です。Nanoscribe社の3D微細加工技術によって作製された小型の歩行ロボットは、そのスケール独自の物理学の恩恵を受けられ、大型のロボットでは取り扱いが難しいタスクを実行可能です。蟻サイズのロボットは、人間には不可能な場所も行く事が可能です。例えば、狭い空間へのアクセス、様々な天候や安全環境下での操作が可能です。さらに多くの医療分野におけるアプリケーションも考えられます。

この極めて優れた調査の詳細はこちらからご覧頂けます(pdf):

A 3D-Printed 1 MG Legged Microrobot Running at 15 Body Lengths per Second

写真(ページ右上)の注釈:
画像提供:メリーランド大学

この記事をfacebookでシェアするにはこちら(英文サイトへのリンク)