プレスリリース

Nanoscribe社が高分解能3D微細加工向けに、後継モデルPhotonic Professional GT2を発表

2018/12/4

マイクロメートル精度でミリメートルサイズの構造物を初めて作製

微細加工向けの3Dプリンターの世界のリーディングメーカーであるNanoscribe社が、後継モデルPhotonic Professional GT2により、additive manufacturingとマスクレス・リソグラフィの新しいソリューションを提供します。最適化されたハードウェアやソフトウェア・コンポーネンツ、そしてより大容積向けに開発されたIP-Qプリンティング材料により、初めて、最大8mmの高さで高分解能のマイクロストラクチャが作製可能となりました。Nnoascribe社の製品は常に、最も精密な構造の付加的製造に最適化されていますので、短い時間で160nm(典型例)から最大100×100mm² のミリメートルレンジまで、サブミクロン構造を持つ物体の作製が可能です。

ご希望のサイズと分解能に応じて、対物レンズ、基板、材料およびアプリケーションに応じた機械制御のプロセスの組み合わせから選択可能です。このユーザーフレンドリーな3Dプリンティング・ワークフローは、最高の形状精度と表面平滑性を持つ個々の要素の作製を可能にします。これらは、スマートフォン産業におけるマイクロレンズや、細胞生物学における細線スキャホールド構造に対する要求を満たしているでしょう。同様に、他のサブトラクティブ方式や付加的製造技術では達成不可能なスケールやデザインの自由度で、シリーズ生産の成形過程向けの高精度マスターも作製可能です。

“マクロスケールに向けて最大プリント容積を拡大することは、当社の顧客や産業のプロジェクトパートナーからの強い要望でした。”Nanosdcribe社のCEO
であるMartin Hermatschweiler氏は語ります。”Photonic Professionalデバイスの非常に優れたモデルの登場により、以前の物理的な制限を克服し、デバイスの性能を生産性やスピードの面で10倍向上させることに成功しました。”Hermatschweiler氏は付け加えます。

産業向けのアプリケーションへの拡張

新製品Photonic Professional GT2 3Dプリンターは、製品開発サイクルを大きく短縮することができます。特に、マイクロ流路の要素(フィルターやノズル)やラボオンチップアプリケーション、マイクロ・ラピッドプロトタイピング等、ミリメートルのレンジで大容積の構造が要求されるような場合に適しております。センサやアクチュエータ技術の分野に関しては、多彩なプリント可能な基板により、追加の調整や追加のアセンブリ・プロセスなしに、MEMSコンポーネンツやシリコンチップ上に様々な製品のコンポーネンツが素早く精密にプリント可能です。Photonic Professional GT2システムは、医療技術の新しい可能性を開拓します。例えば、低侵襲内視鏡向けのガラスファイバー上へのマイクロオプティクスの直接描画や、皮膚からの痛みの少ないドラッグデリバリー向けのマイクロニードルの製造といったものです。

3Dプリンティングにおける2光子重合の動作原理

Nnoascribe社のシステムは、2光子重合の技術と従来の3Dプリンティングプロセスのワークフローを組み合わせています。超精密に集光したフェムト秒レーザーは、層ごとに感光性のある材料を硬化します。シンプルなワークフロー内で、プリンティングプロセス向けに開発されたソフトウェアは、幅広い形状オプションを持ったCADモデルのインポートをサポートします。ここでは、プリセットのパラーメータの選択も可能です。3Dプレビューやリアルタイムカメラは、プリンティングプロセスの最適な調整とモニタリングの面で、ユーザーの助けとなるでしょう。

ソフトウェアプログラム”DeScribe”と”NanoWrite”は新しいモデル向けに改良されました。優れたプリンティング戦略により、最高で10倍のプリンティングスピードを達成しました。ずば抜けた設計自由度により、Nanoscribe社のプリンターは複雑に変化している構造を作成することも可能です。例えば、回折格子のような2次元のの高分解能フォトニック構造、2.5次元の垂直な傾きを持つ半球状のマイクロレンズ、ガスダイナミック・マイクロノズルのような複雑な3次元の物体です。複製可能な構造を持つプリントパーツは、造形プロセスのポリマーマスターとして使用可能です。ガルバノ技術を用いて、射出成形といった大量生産向けのニッケルシムとして使用するため、3Dプリントしたポリマーマスターへの蒸着も可能です。

3Dプリンティング技術の中で2光子重合は、マイクロおよびメソスケールでの最も精密な構造に対する要求を最も満たしています。ポリジェット方式(polyjet)やデジタル・ライト・プロセッシング(DLP)、そしてステレオリソグラフィ(SLA)のような他の3Dプリンティング技術では、センチメートル以上の範囲から優れており、Photonic Professional GT2システムの戦略は、超精密3D微細加工にあります。

Nanoscribe社について

カールスルーエの近くのエッゲンシュタイン=レオポルトシュハーフェン(ドイツ)に拠点を置くNanoscribe社は、フォトレジストやプロセスソリューションに加え、ナノ、マイクロ、そしてメソスケールおける3Dプリンターを開発、提供しています。2007年の設立より、当社はカールスルーエ工科大学(KIT)のスピンオフ企業から、65名以上の従業員数を持つ中規模企業となりました。Nanoascribe社はナノ、マイクロ、そしてメソスケールにおける国際的なマーケットおよび技術的なリーダーとなりました。著名な大学やパイオニア企業の世界中1000ユーザーが、Nanoscribe社の技術と微細加工に関する受賞歴のあるソリューションの恩恵を受けています。

写真の注釈:
図1:新製品であるPhotonic Professional GT2 3Dプリンターは、より短い時間で、最高精度のより大容積の構造の作製を可能にします。
図2:最高でミリメートルレンジの細線構造が、最高の分解能で作製可能です。